電極棒は水位を検知し、満水や渇水等の警報信号やポンプの動作制御を行う設備です。
こちらのページでは電極棒の仕組みを解説し、受水槽物件でのトラブルを防ぐ為に必要な事をお伝えいたします。
電極棒は受水槽内の水位に応じて信号を発信します。
受水槽の場合、3~5本を一組として使用する事が多いです。
長さが異なるそれぞれの棒が水に浸かり通電する事で、水位ごとに異なる信号の発信が可能になります。
‐ 電極棒 ‐
槽内の水位を検知する金属棒
‐ 保持器 ‐
電極棒を固定し、電線ケーブルと接続する機器
‐ セパレータ ‐
電極棒同士の接触を防止する留め具
‐ 電線 ‐
電極棒から発せられた信号を機器に送るケーブル
ここでは受水槽の水位異常を知らせる警報用を例に説明いたします。
下図の満水の棒まで水位が上がると満水警報が発信され、渇水の棒を下回ると渇水警報が発信されます。
以下の図のスライドで水位と信号発信の関係性を見てみましょう。
水位に応じて警報が発信される事がわかります。
警報盤は管理室等に設置されている為、受水槽から離れた場所での監視が可能です。
通常、受水槽への給水・止水制御に異常がない限りは、警報発信の水位まで水量が増減する事はありません。
つまり、警報が発信されたという事は水位だけでなく設備にも異常が起きているという事になります。
このように、電極棒は設備の異常を知らせてくれる大事な役割を担っています。
①保持器が腐食劣化した結果、異常警報が発信されず本来であれば未然に防げたはずのトラブルが発生した。
②保持器が腐食劣化した結果、電極棒が落下し異常警報が発信されず本来であれば未然に防げたはずのトラブルが発生した。
どちらのケースも、主な原因は保持器の保護カバー紛失や破損等が理由で雨風に晒された事による腐食劣化です。
受水槽が屋外設置の場合、保持器及び保護カバーは猛暑、雨、強風等の影響を受け日々劣化してしまう事が考えられます。
電極棒のトラブルを防ぐ為には、"計画的な交換工事"を行う必要があります。
弊社で定期的に受水槽清掃を行わせていただいている物件様には、メンテナンス時に点検や警報試験を行い、気づいた異常を都度報告しております。
電極棒は受水槽の異常を知らせてくれる設備の為、電極棒自体に異常があるとトラブルに気づいた時には既に大きな問題になっている恐れがあります。
電極棒・電極保持器の腐食劣化を確認した際は早急な交換を推奨いたします。
以下のページでは電極棒交換工事の施工事例を紹介しております。
以上が受水槽の電極棒についての説明です。
電極棒を使った制御には他にも様々な種類があり、警報用の電極棒はそのうちの一例となりますが、本ページが設備へのご理解を深める事のお役に立てば幸いです。
電極棒に関するお悩みは一度ご相談ください。
弊社では埼玉県、東京都、宇都宮市を中心とした地域で受水槽の電極棒交換工事に対応しております。
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